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地熱開発は総合力

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

我々が行う調査業務における総合解析は、地熱構造モデルの構築が大きな目的の一つです。これは、地質・地質構造を理解し、物理探査、地化学調査の結果を加味し、総合的に検討し作成されるものです。それぞれの分野が単独で解決できるものではありません。

地質・地質構造では、地表調査をいくら詳細に実施しても地下の地質や地質構造は想定でしかありません。物理探査も同様です。地下の物理特性が分かっても、それに伴う地質・地質構造が分からなければ、目的の半分も達成していません。地化学調査もそうですね。地化学調査の後の解析により流体地化学モデルを作成しますが、その際も地化学的な視点からだけでは不完全です。それぞれの分野から得られたデータをお互いにディスカッションし、組み立てていくのです。

さらに、地熱開発においては、地熱構造の把握だけでなく、掘削技術、発電に関する技術、運転・貯留層管理、環境モニタリング等、多くの技術が要求されます。

総合的な仕事をする我々は、そのようなオールラウンドのプレーヤーになれるというのが強みです。我社でそれを目指すことは可能だと思っています。皆さんには、地熱電事業のコンサルティング業務ができる数少ない技術者になってほしいのです。

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