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人間の可能性は誰にも分からない

※この記事は、地熱開発コンサルタントのエディット代表の藤野が、社員へ向けて発信するコラムです。

皆さん、おはようございます。先週末は福岡でも雪が降ったとの報道がありました。本格的な冬の到来ですね。週末のゴルフ場は、天気はまあまあで、今年最後の紅葉が楽しめましたが、スコアは散々でした。

皆さんも、一般的に考えられているように能力の高い低いがあると思うかもしれません。しかし、それを評価・判断することは誰にもできません。地熱の世界で、地熱井の掘削が成功するか失敗するかは大きな問題ですが、成功した企業や人の中には、地熱貯留層に当たるまで掘ると前向きな決断をする人がいます。逆に、コンサルタントが有望な地熱ポテンシャルがあると確信していても、お客様によっては、事業を中断される企業や人がおられます。この違いは、成功する事業者や人々は、コンサルタントを信用し、自分の成功体験に基づく前向きな判断で事業を推進しているということだと思います。

皆さんにとって、成功体験はこれからの人生において非常に重要なものだと思います。これは、前向きな生き方をする人にしか与えられない重要な才能だと思います。このような生き方は後天的なものですね。前向きに生きるためには、自信や自惚れも必要です。それを裏打ちするためには緻密な解析が必要になります。もちろん、この能力を身に付けるのは、並大抵のことではないと思いますが、それは世で言う「頭の良し悪し」ではありません。

ここで、稲盛和夫翁の考えの中に良い例があります。

「気の利いた子は、利発なものですから、利発な分だけ仕事にすぐ飽きて面白くなくなってしまい、不満を漏らすようになります。(中略)鈍そうに見える人が、実はすばらしい仕事をし、すばらしい京セラをつくり上げてくれたのです。(中略)継続するということで、愚鈍な人が名人、達人に変わっていくのです。継続は鈍な人を非凡な人に変えるのです。一生涯を通じて一つの仕事に精通し、打ち込むことで、名人、達人と呼ぶべき人になったのです。(中略)ですから、私はみなさんに、どんなことがあっても辛抱して努力をするべきであると申し上げたいのです。そうすれば、運命というものはすばらしく好転していきます。世の中で名人、達人といわれる人、また非凡な人だといわれる人は、みんなそういう努力をしてきた人です。」

(引用元:PRESIDENT Online 就職難で「自衛隊に入ろう」と考えていた…稲盛和夫が44年間で悟った「成功するために必要なたった一つのこと」) https://president.jp/articles/-/87942?page=5

如何ですか。我々の能力にはあまり差がないのです。人の能力を分けるのは、前向きに生きるか、真摯に努力しながら生きるか、目の前の仕事に必死で取り組むか、周囲への配慮ができるか、ということができるかどうかではないかと思います。もちろん、人間性は絶対に必要だと思いますが…。 

 若い皆さんが、人生の目的や今の仕事が適正かどうかを判断できるはずがありません。70歳をはるかに過ぎた私の年でようやく過去を反省し、今の仕事で良かったなと思えるようになるのです。

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