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地熱プロジェクトの報告書の書き方 第4回目

※この記事は、地熱開発コンサルタントのエディット代表の藤野が、社員へ向けて発信するコラムです。

皆さん、おはようございます。紅葉は始まりませんが、道路に捨てられた紙コップが北風にあおられ、乾いた音を立てて転がっていました。冬は始まっているのですね。

総合解析

総合解析は、報告書の中で一番の「華」の部分です。また、著者の力量が問われるところですね。調査結果で得られた成果のすべてを駆使して、プロジェクトの目的である課題を解決し、結論を示す部分です。貴方の個性とアイデアが集約される場所でもあります。それだけに、作成者が全身全霊を掛けて取り組まないといけない部分です。

アイデアを散りばめる

報告書の調査結果部分を作成中に出てきたアイデアが、総合解析の項目の中に散文のように散らばっていると思います。それを拾い集めながら、結論に導く構想を練っていきます。そして、それらを図やグラフに示し、お客様にアピールするのです。ここで作られる図表も、他の会社が真似できないようなオリジナリティがあるはずです。会社の、そして貴方の財産です。私は報告書を作成することは小説を書くようにオリジナリティがあることだと考えています。私が今までに書いた報告書の中で出てきたアイデアや問題の解決策、結論は、今でもよく覚えています。

したがって、総合解析はいくら時間があっても足りないくらい熟考されなければなりません。調査結果が単に整理されただけのつまらない報告書は書かないでください。調査結果で得られたデータそれぞれが組み合わさることで課題を解決し、さらには新たな形を作り、熟成されて味のある結論になっていきます。前述しましたが、ここに作成者のアイデアがちりばめられ、報告書に色が付き始めるのです。

  • 結論

    そして、総合解析の終わりには、プロジェクトの次のステージへの扉を示すのです。お客様が夢を持てるような具体的なシナリオを作り、結論として示すのです。もちろん、前に進むだけが結論ではありません。事業として成り立たないといった結論もありうるかもしれません。しかしそうであれば、今後どうしたらよいか案を示すことも我々の仕事です。

    総合解析が終了し、参考文献と添付図表を整理して、報告書の作成は終わりを迎えます。

    どうですか、一生懸命に頑張ったのであれば、心地よい疲れと同時に、満足感が生まれるものです。今夜の一杯のビールは格別の味がする筈です。頑張ったご褒美にどこか飲みに行きたいというのであれば、一声かけてください。ちょっとだけなら付き合いますよ。年寄の昔話を聞きたくないならば、若者だけで楽しんでください。飲み代のカンパはやぶさかではありません。

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