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地熱プロジェクトの報告書の書き方 第3回目

※この記事は、地熱開発コンサルタントのエディット代表の藤野が、社員へ向けて発信するコラムです。

皆さん、おはようございます。この一週間は安定した秋空が続きます。週末のゴルフ場では、カナディアンメープルの先端が漸く色づいていました。

さて、今日は報告書の書き方、第3回目「調査結果」です。有用なデータを正確かつ効率的に入手し、プロジェクトの目的に資する解析を行うことが調査結果の本質です。

調査の内容

調査結果は、まず、調査の方法を示すと同時に、原理をしっかりと理解しデータの質を客観的に評価しておく必要があります。また、得られたデータは集約し、図表に分かりやすく工夫してまとめます。

結果の解析

  • 調査の結果をもとに、事前に整理された課題を解決すべく、データの解釈、解析を行います。文章は、正確な表現と論理構成で分かりやすいものでなくてはいけません。図表を使って理解しやすい構成にすることも忘れてはいけません。この段階でしばしば文献を利用することもあると思いますが、その場合は、引用文献の欄にその都度記載してください。後で調べ直すのは時間を要しますし非効率です。

  • 報告書ではそれぞれの調査項目毎にまとめを必要とします。まとめを書くことは、作成者の頭の中を整理するのに格好の時間だと思います。これが、後述する総合解析に繋がりますし、総論のまとめにも役立ちます。要するに、調査結果は報告書の中心部分となりますが、常に報告書の骨格となる総論や解析結果に基づく総合解析を意識して書き進める必要があります。したがって、時として、総合解析部分や総論の要約部分にアイデアを書き留めておく必要があります。

  • 熟考する

  • 報告書の調査結果は、毎日、慎重に着実に書き進めていかなくてはなりません。データの解析・評価には、熟考のための時間が必要です。一気に書き上げることは難しく、そのようにして作成した調査結果は質が高い成果に結びつきません。時には、数日かかることもあるでしょうが、その時間は無駄ではありません。この熟考の時間こそ、技術の向上、報告書に質の向上に結び付くのです。 
  • 忘れてはいけないのが、調査結果の原稿作成と同時に、プレゼン資料の作成です。お客様の不意の質問や中間報告の要望に対して淀みなく対応できるようにしておくのも、コンサルタントエンジニアとしての姿勢です。当たり前のルールであり日々お伝えしていることですが、ここでも強調しておきたいと思います。

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