2024.10.28
社長室
報告書の書き方
※この記事は、地熱開発コンサルタントのエディット代表の藤野が、社員へ向けて発信するコラムです。
皆さん、おはようございます。10月の下旬と言えば、紅葉が真っ盛りですね。しかし、それが終わったら、時雨がやってきて、紅葉はすぐに終わり、雪の季節になります。
ここ数日は、まだ気温は高いと思っていましたが、それでも肌寒いですね。
さて、今日から報告書の書き方について考えてみたいと思います。報告書を書くためのテキストブックを探してみますが、なかなか的を得た本がありません。文章の書き方であったり、全体の構成をどうするかであったりといった技術に傾倒したものがほとんどです。
わが社で必要な報告書は技術的なものですね。そして技術コンサルタントとして、課題の解決が求められます。以下に、報告書を書く際に必要なことを考えてみました。
①プロジェクトの目的が明確になっているか。
②報告書は日々書き進めていくもので、契約時から業務の進捗とともに更新されているか。同時に、プレゼン資料等の説明準備が進んでいるか。
③必要なデータは計画通りに得られているか。また、データは何のためのものか理解しているか。
④多くの報告書の目的は課題を解決することであるが、その目的に適したデータ解析が行われているか。
⑤プロジェクトは通常複数人で実施するが、全員の理解が得られているか。
⑥報告書の作成スケジュールは緻密に計画され、無理・無駄はないか。
⑦スケジュール管理は厳しく行われているか。
⑧報告書に書くべき内容や、総合解析の結論について何かが明確に示されているか。
⑨内容が論理的に展開されているか。
⑩過去のデータ、隣接地域との比較など、客観性が盛り込まれているか。
⑪スケジュールは常に変更を余儀なくされるが、それに柔軟に対応しているか。
⑫クライアントへの報告は的確に行われているか。先手を取った行動ができているか。
上に示したように、報告書を書くことは易しいことではありません。しかし、技術的な力をつけるには、報告書を書けるレベルでなければなりません。高い技術により、新しい試みや、新たな発見などが報告書に加わることで、より質の高いものになると思います。