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世の中の二極化

※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

 

皆さん、おはようございます。先週後半から晴れ間が多くなり、もう梅雨明け間近かなと思わせる天気です。雲間からの青空ももう夏の気配を漂わせています。すでに気温は30℃をはるかに超え、暑く辛い夏が始まっています。近頃、道沿いで、青紫の花を見かけます。最近花の名前を知りましたが、アガパンサスというそうです。アフリカ原産で、彼岸花と同族だということです。道理で、今の時期、忽然と現れて、我々の目を楽しませてくれます。会社の近くの放送局前の花壇でも見られます。もう日本の季節の花のようです。

現在、我が国の子供の貧困率が、OECD諸国で最悪の数値になっており、さらに悪化トレンドにあることをご存じでしょうか。子どもの相対的貧困率は1985年の10%台から2015年には13%台へと悪化していると言います。日本でも、明日の食事も心配しながら生きている子供たちがいるということは全くの驚きです。

山口周は、

「ハンナ・アーレントは著書『人間の条件』において、いわゆる一般的な『仕事』の種類を、「生存するための食糧や日用品を得る=労働」、「快適に生きるためのインフラをつくる=仕事」、「健全な社会の建設・運営に携わる=活動」という三つの種類に分けましたが、(中略)私たちの社会は「労働」と「仕事」から解放されつつあります。この高原社会において、私たちに残されている役割は、もはや最後の「活動」しかないのです。そして、この活動は「できれば避けたい辛く、苦しい労役」ではなく、むしろスポーツやレクリエーションに近いもの、活動そのものが大きな楽しみになる、そのような活動になるはずです。」

と述べています。(引用元:ビジネスの未来 山口周)

現在の社会は、少なくとも先進国においては、もはや経済成長の限界であり、成熟した社会に近づきつつあると考えています。

しかし、私は、自分の専門分野を極めれば極めるほど、分からないことがまだまだ無尽蔵に存在することに、愕然とします。もっともっと、地熱エネルギー利用に係る分野を発展させなくてはという意識が強いです。これは、知的な興味や、地球環境に係る危機意識からですが、我々はまだまだ、成長する余地のある分野に居るし、頑張って地熱発電事業の発展を目指さないといけないと考えています。そのためには、やる気のある技術者、特に、若い人材が必要です。

ただし、世の中の二極化については、やはり何とかしなければという思いは強いです。エディットとして、会社を、スタッフを幸せにすることはもちろんですが、併せて世の中への奉仕も考えなければいけないと思います。

 

 

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