久しぶりに桜木紫乃の文庫本が出ました。これで、明日は穏やかな時間を過ごすことができます。
桜木紫乃が好きなのは、とにかく男と女の会話が深い意味を持っているところです。さびれた町や田舎の小さな都市をモデルに、そしてこれまた流行っていないラブホテルをテーマにして、倹しく生きていく人々の苦悩やささやかな幸せや安寧が書綴られています。

文庫本が出るのが待ち遠しい作家は他に浅田次郎、真山仁など。真山仁さんは地熱発電を題材に小説を書かれ、我々関係者の間で評判になりましたが、私は特に彼の短編小説が気に入っています。

東京往復の飛行機は、小説が読める楽しい時間になっています。