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令和2年度下期の社内試験で気になったこと

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

さて、今日は先週実施した社内試験の結果で気になったことをお話したいと思います。皆さん無難な答案で可も無し、不可もなしといった所でしょうか。私としましては、日常、会社のこと、地熱業界の将来のこと、自分の専門分野で悩んでいることなどが、少なくとも、数人からは出るかなと期待していましたが、それは残念ながらありませんでした。

NHKのチコちゃんの「ボッーと生きてんじゃねーよ」が飛んできそうです。それから、具体的な、足が地に着いた自分の言葉で表現されている感じではなくて、どこか第三者的で、主体的に仕事に関わろうという姿勢が弱いような気がしました。

ゴールデンウィークに読んだ本の中にダイニエル・ピンク「モチベーション3.0」というのがありました。仕事における飴と鞭でやる気を起こさせる時代は過去のものだ。今は、仕事の当事者は主体的に課題に取り組み、マスタリー(熟練者)への道を歩むことこそ求められていると著者は主張しています。

マスタリーは心の持ち方次第だと言います。人は、知能に関して2つの異なる考えがあるといいます。一つは、「固定的知能観」であり、もう一つは「拡張的知能観」です。前者は、能力には固定されており、それを知識で埋め尽くしていくというものであり、後者では知能は無限大に成長するという考えです。このような考え方による目標の違いは明らかで、前者が過去の知識を一杯に詰め込み、すでにあるものを理解することに重きを置いており、後者は、現実に突き当たる課題に取り組み、それを解決しようとする姿勢で、ひとたび解決すると大きく成長するという知能と言えます。

お分かりのように、我々コンサルタントの仕事は、お客様の課題の解決が主な仕事です。既存の知識を集約し、整理することではありません。いつまでたっても、過去の教科書を勉強することに主眼を置き、自分で考えようとしない人、創意工夫がなく、不平不満ばかりを述べ、技術的に成長していない人は、残念ですが、我々の仕事には不向きだと思います。

今、皆さんが取り組まなくてはいけないのは、目の前の仕事の課題を見つけ出し、データをしっかりと読み、課題を解決していくことです。我々の課題の解決法は、今、出回っている教科書にはほとんど示されていません。自分たちが自ら解決しなければなりません。

このことをお客様は望んでおり、エディットの皆さんに期待しているのです。

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