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アート思考による仕事術

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

さて、今日はアート思考による仕事術についてお話します。アート思考と対になる言葉がロジカル思考です。

アート思考とは、斬新な発想を生む考え方で、アーティストが作品を考えるような思考プロセスを言います。我々のコンサルタント・ビジネスでは、アート思考を活用し、核となる自分と向き合い、人と違ったアイデアを生み出していくことが大切になると思います。

近年、AIの導入が進んでいるビジネスにおいても、人間ならではの発想力が必要となるためアート思考が重要視されています。常識や既成概念などを気にせず自分の思考と向き合うアート思考は、人間にしかできない思考であり、常識にはない考え方から革新的な技術は生まれます。技術革新が目覚ましく、変化を自ら生み出す必要がある現代にはぴったりの思考法であり、コンサルタントである我社には特に重要と言えます。

一方、従来はビジネスではロジカル思考が重要視されてきました。ロジカル思考の仕事はAIでも可能です。ロジカル思考とは、業種や年齢を問わず必要不可欠な基礎スキルともいわれています。根拠をもとに、誰もが納得できる結論を導き出すために有効な思考法といわれています。

これらとは別に、デザイン思考と発想法もあるそうです。デザイン思考とは、デザイナーに必要な思考法を利用して問題解決を行う一連の流れです。アート思考同様、近年話題になっている思考法で、ビジネスにおける重要性が高まっています。ロジカル思考より柔軟な思考法で、アート思考に近いといえます。しかし、自分の考えを表現するため、人の数だけ答えがあるアート思考に対し、デザイン思考をビジネスに活用する場合は、顧客の課題に対応する形で最適解を出すものです。アート思考とデザイン思考は、出発点が違う思考法と言えます。このデザイン思考も我々にとって有用そうですね。

結局のところ、アイデアを発散させる段階ではアート思考、生まれたアイデアを組み合わせて一つの形にまとめていく場合はデザイン思考、他者にもわかりやすく説明するタイミングではロジカル思考と、適した場面で思考法を使い分けるとビジネスに最も有用であると言えそうです。

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