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日々新たなり

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

中国古代の殷王朝を開いたといわれる湯王(とうおう)が、自分の使用する洗面盤に、「苟日新、日日新、又日新」(苟(まこと)に日に新たに、日々に新たに、又た日に新たなり)という言葉を掘り、自戒したといいます。

 

また、今は球春、プロ野球の春のキャンプが真っ盛り。私が愛するホークスでも激しいトレーニングが行われています。特に、今年は往年のホークスの4番バッター、小久保がヘッドコーチとして加わり、一層、厳しい練習が課せられていると聞きます。彼は次のようなことを言っています。「成功の要因は、会社の中の時間になく、私生活での時間中にあるという。会社で頭を使ったり努力したりするのは当たり前で、大部分の人がそうしているのだ。ところが、家に帰ってからの時間をどのように使っているかが力の差となって現れてくる」

プロ野球でも息の長い選手や、チームに残り監督やコーチとして後進を指導していく人は、そのような努力をした人でしょう。40歳になったホークスの和田投手は、現在も球速はあまり落ちていないということです。余程、厳しい努力と節制をしているのでしょう。同時に、恵まれない野球少年に手を差し伸べるという心の余裕が、現在の彼を作っているような気がします。

そしてこれは野球に限ったことではありません。我々の世界でも同じことです。今、我社も年度末で仕事はてんてこ舞の忙しさです。皆さんそれぞれが、周りを見ながら自分と見比べ、周りの人々を理解する、あるいは一声かける思いやりを持ちたいものです。その優しさが人を大きくするのではないかと思います。

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