社長室

2020/10/05プロジェクトマネージャー(2) 体制づくりと職務

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

目標の設定や課題の明確化が終わったら、プロジェクトチームの編成です。目的達成のために効率の良い体制を作ることができるかが、プロジェクトの成否を分けることになると思います。コンサルタントの限られた人数では、どうしてもアウトソーシングは必要です。また、プロジェクトチームの体制は技術的な専門家のみに注視しがちですが、品質管理や資料収集、製図などを担当するメンバーも含まれたものでなければなりません。

プロジェクトチームの編成は、プロジェクトマネージャーの補佐と業務の調整を担当するコーディネーター1名を置き、その下にそれぞれの専門家を配します。それぞれの専門分野は、通常2名体制で編成し、綿密な連携が取れるようにすることが望ましいと思います。プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの統括を行うと同時に、上位のスーパーバイザー(エディットでは社長)への報告、相談をするという責務を負っています。この情報交換によって、スーパーバイザーは安心してプロジェクトマネージャーに仕事を任せることができます。

チーム編成後はキックオフミーティングを行い、メンバーにそれぞれ担当する職務と責任の範囲について理解をしてもらうことが必要です。

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの開始から終了までのすべての業務に関与し責任を負います。業務の段階毎のメンバーとのミーティングを行い、情報の収集、業務進捗の確認、状況に応じたアドバイスを行う必要があります。

また、チーム全体としての問題点がないかも常に考慮しなければなりません。会社には様々なタイプのメンバーがおり、上手くまとめるのもプロジェクトマネージャーの仕事です。

以上のような業務管理を行うと同時に、お客様への業務報告、お客様からの要望に対して柔軟に対処することは、言うまでもなく最も重要です。

2020/10/12プロジェクトマネージャー(3) 計画と予算管理

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

企画あるいは計画は、事業の立ち上げやプロジェクトの実行にあたり、非常に重要な作業です。計画は厳密には①プラニング(企画化)、②プログラミング(計画化)、そして③スケジューリング(手順・時間化)からなります。

プラニング段階で事業の方針を決定づける必要があります。目標は必達目標、努力目標、挑戦目標を設定します。少なくとも努力目標まではクリアしなければ、お客様の満足は得られません。

また、予算管理も、プロジェクトの成功か不成功かを分ける大事な要素のひとつとなります。プロジェクトチームの予算管理は、プロジェクトの契約金額からをあらかじめ設定された利益を確保し、残りの予算内で事業を実行し完結させるために行います。したがって、実行予算の厳守がプロジェクトにとって非常に重要になります。その他、以下の項目を管理していく必要があります。

  • ① 可能な限りの工夫をし、予算の減額をする。
  • ② 作業の効率化を図り、人件費の削減を図る。
  • ③ キャッシュフローをベースに入金管理と支払管理を行う。
  • ④ 仕様変更や契約条件が異なった場合には適正な価格補正を行う。

同時に、全体を見通しながら工程通りにプロジェクトを進めつつ、計画通りの工数で仕上げるために、少なくとも毎週の業務進捗チェックを怠ってはいけません。

以上に述べてきたようなハードの予算管理の他にも、ソフトの業務管理が意外な効果を生みます。特に、メンバー間の意思疎通を良くすることが作業の効率化に大きく働きます。プロジェクトマネージャーとして成功するには、説得、交渉、相談、意思の疎通、情報の伝達、リーダーシップなど対人能力を見つける必要があります。

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