社長室

2020/06/29仕事の仕方(9) 夢を持つ

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

仕事において、あるいは人生において「夢を持つ」ということはとても重要なことです。夢は、ビジョンや目標とも繋がります。そして、その夢を実現することが最も充実した生き方に繋がると思います。

夢を持った時点でその夢は実現したも同じである、とよく言われるように、夢を持った人は未来を前向きに捉えていると周りの人は見做してくれます。

我が社の夢は、地熱開発を通じて、再生可能エネルギーの促進と地域の再生に貢献することです。その夢に向かって我々は一心不乱に頑張っているのですよね。皆さん方一人ひとりが地熱開発の促進に夢を持ち情熱を傾けている技術者であることによって、お客様は大きな期待をかけてくれると思います。

夢を持つとは抽象的で分かりにくいところもあると思います。言葉を代えていえば、自分の理想の生き方を明らかにすること、ビジョンを持つこと、長期的な目的を持つことなどではないでしょうか。

しかし、皆さん方がそれを具体的に考えようとしたとき、なかなか決まらないというのが実状でしょう。初めはどのような些細な夢でもよいと思います。それを追い求めながら、だんだん夢が膨らみ、さらにはそれにチャレンジできることが生きがいとなればよいですね。自分はこうありたいなということを、一生かけて模索していきましょう。

夢を持って、夢の実現を目指して頑張る皆さんの姿勢は日常の仕事振りにきっと現れてくるはず。お客様は、そのように考えながら仕事をしている皆さんに必ず興味を持ち、目をかけてくれるでしょう。そして、皆さん方はお客様の思いにしっかりと答えなければいけません。

私自身の人生においても、いろんな技術的を学びましたが、やはり私が重要だと思ったのは、大きな目的、大きな夢を持つこと。これが日常の努力や進歩の原動力になったような気がします。

若い皆さんは、時間が沢山あります。だからと言ってボヤボヤできません。今すぐにでも、自分の夢に向かって進んでいきましょう。

2020/06/22仕事の仕方(8) プロジェクトリーダーの資質

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

コンサルタントの仕事は、少人数で大きな仕事を仕上げていかなければなりません。したがって、若い技術者であっても、プロジェクトをコントロールしていくことが要求されます。そのために必要なことは以下のことだと思います。

  • ① コミュニケーション力
  • ② メンバーをつなぐ業務をスマートに熟す
  • ③ 工程管理
  • ④ 責任感

①のコミュニケーションは、社会で生きていく上で重要なスキルであると同時に、人としての自分があるべき姿を掴み取るために必要不可欠なものです。同時に、プロジェクトチームの円滑な運営や効率化にも役立ちます。プロジェクトチームの成功の鍵はメンバーの心を繋ぎ、一体感を持って、プロジェクトの目的を成し遂げることだと思います。

②のメンバーの心をつなぐためには、時間管理や、予期しない出来事に対する対応など、構成メンバー間にかかる業務をスマートに熟すことが必要です。プロジェクトや組織の機能は、それを構成するすべてのメンバーが役割に応じて、取り組んでいかなくてはなりませんが、実際にはそれを引っ張っていくリーダーの力に依存します。

それらのうち、最も重要なものが③の工程管理です。これは説明するまでもないでしょう。スタッフの進捗を毎日、毎週チェックし、工程通りであること、目的に合致していることを細かくチェックしていくことが成功につながります。

そして最後に④責任感です。プロジェクトリーダーの資質は、何より、目的をどんなことがあっても達成するということです。ほとんどのプロジェクトは計画通りにいくことはありません。それを事前に回避し、また発生する課題や問題点を解決しながら所期の目的を達成することこそ、リーダーに課せられた重要な仕事です。

これらをクリアにしていくことによって、重要な仕事を任せられ、ステップアップすることができるでしょう。

2020/06/15仕事の仕方(7) P・D・C・A

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

皆さんはPDCAという言葉をご存じですか。いろんな講習会や研修でよく使われると思います。Plan→Do→Check→Actionですね。しかし、私はこの言葉が嫌いです。なぜかというと、この一連の流れ無しには仕事ができないからです。少なくとも、普通に仕事をしている人はこの言葉は知らなくても、仕事を進めて行く上で習慣化しているはずです。従って、このことをわざわざ言わなくてはいけないことが理解できないのです。このことが実行されていない人はビジネスパーソンではないのです。

しかしあえてここで我がコンサルタント業務においてこの言葉を考えてみます。Planは、計画を立てるということですね。おそらく新規の業務のスタートで、この計画の立案の出来不出来が一番重要になります。この段階で、仕事のできる技術者は、業務の目的とお客様の要望を鑑み、結論の落としどころを考えることでしょう。これができる技術者でなければ、仕事を完遂することは難しいと思います。また、この段階でチーム作りが必要になってきます。目的に応じて人的資源をどのように有効に使うかを考えなければなりません。メンバーの人選が大きくプロジェクトを左右します。したがって、どのような人材でチームを組むかは、技術者の特性を考慮して選ぶ必要があります。決して好き嫌いや気が合う合わないで判断してはいけません。そんな考えはプロでは通用しません。

計画を立てたら実行です。実行にあたって、重要なことは、構成メンバーの業務への考え方、目的を一致させておくことです。この段階で、仕事ができる人間は、ミーティングを密に行い、工程管理あるいはメンバー間の意思疎通を徹底します。もちろん、突発的な事象に対しての対処を柔軟に熟すことも大切な要素です。プロジェクトの責任者やコーディネーターは率先して、プロジェクトのスムーズな進行を図る必要があります。

そして、実行している業務のチェックを怠らないようにすることが次のステップです。そして、工程の遅れやスタッフの作業内容の評価を行い、当初の目的に達していない場合は早急に方向修正が必要です。

そして再び起動した方向に全員が走り始める必要があります。これがアクションですね。この段階でやはり必要となるのは、ミーティングですね。ミーティングの重要性は、非常に重要で、何度言っても言いすぎることはありません。ただし、ミーティングは目的・時間を決めて行うべきです。目標を持たずに饒舌に長時間ミーティングを行う場面が散見されました。そんな時、やはり、技術者の資質が問われます。

以上が私が考えるP・D・C・Aです。

2020/06/08仕事の仕方(6) 気働き

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

前回の「仕事の仕方」では、文章力を身に付けるという技術的なことを話しましたが、仕事をする上で最も重要なことは、技術的な問題よりも、むしろ気持ちの持ち方やどのような考え方で仕事に臨むかではないかと思います。

「気働き」という言葉をご存じですか。「気が利く」とか「機転が利く」というのとは少しニュアンスが異なります。一般的には今、自分が何をすべきか(すべきでないのか)を機敏に判断し、状況に適切に対応することをいいます。「空気を読む」能力と言い換えてもいいでしょう。

また、ある人はこう言っています。「事のなりゆきに応じて即座に心の働くこと」「気の利くこと」「気転」と書かれています。要するに、「気働き」とは ①相手に対する優しい思いやりであり、②細かいことに気を使う注意力であり、③とっさに取るべき態度を決める頭の回転です。

おそらく仕事ができる人は「気働き」ができる人だと思います。相手の気持ちが読める人、周囲の人々の動きや考え方、仕事ぶりを見て自分の動き方を決める人、仕事の成り行きをみながら、次のなすべきことを予測し手を打てる人、そしてどこまでの内容とすれば周りの人に満足してもらえるかを考える人を言うのだと思います。

「気働き」ができる人は、「あの人は良く気が利く」などと言われたりもしますね。結局は、仕事のさばける人は、周囲の仕事環境を読み取りながら、仕事ができる人ということになりますね。いろいろな種類の仕事がありますが、お客様に満足していただくために、必要と思われることは雑用でも何でもする。それがきっと貴方を人間として、技術者として大きくしてくれます。

そのためには、余裕のある生き方をする必要があるのではないでしょうか。広い心を持ち、周囲の困っている人がいたら、立ち止まって手を差し伸べる人、そういう人こそがきっとこれからの人生を充実して生きることができ、技術者としても一流になるのではないかと思います。エディットのスタッフはそう言う人・技術者であってほしいです。

2020/06/01新年度を迎えるにあたって

  • ※社員へ向けた社内朝礼スピーチより抜粋

今年度は、コロナウイルス問題で社会が大きく変わります。皆さん方は次の5年、10年といった長期的視点で、エネルギー業界を考え、ビジネスを考えて頂きたいと思います。ほかの誰かがしてくれるのではないですよ。自らが創っていくのです。仕事を創れる人が企業では最も評価されるのです。仕事を創出するということは、お客様のニーズに応えることができていること、さらには信頼を得ているということです。

社会の変化は経済的な低迷による単純な物ではないと思います。我が国が今後も発展していくために、東京一極集中が見直されるべき時期に来ていると思います。経済基盤だけではなく、文化も、人材もすべてが分散されていかなくてはいけません。これまでの人が寄せ集まって生活するという考えがなくなり、テレワークをベースとした分散型ビジネススタイルが志向されると思います。

我々の関係する再生可能エネルギーの中の地熱発電は地域分散型エネルギーの代表格であり、もっと徹底した利用方法が考えられていくと思います。ある会社は、火山のないドイツが地熱開発に非常に積極的であることから、日本ももっと地熱発電事業化ができるはずだと、地熱発電事業化を風力、バイオマスから地熱に大きくシフトしていくということです。私はその視点は正しいと思います。同時に、そのために専門家として必死で支えていかなくてはと考えています。

2020年度の今年は、世界にとっても、我社にとっても重要な年になることは間違いありません。皆さん方にお願いしたいのは日常をのんびりと過ごさないこと。この重要な変革期に真面目に取り組む人間を、世界が待っていますよ。

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